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サヴォイア・マルケッティ S55X
1933年
1933年、夏。
イタリア ローマの北にある水上挺基地から大型飛行挺団が次々と離水した。
その数25機。
地中海の風に乗り機首を北へ向け、徐々に高度を上げた。
飛行ルートはアルプスを飛び越えて、北方のアムステルダム。
そして最終目的地は、アメリカ大陸 シカゴ。
当時シカゴで開催されていた万国博覧会のビッグイベントとして
イタリアが国の名誉をかけて送り込んだ大飛行挺団だ。
アメリカでは熱狂的な歓迎を受けたという。
双胴のハル(船挺)が特徴のユニークな機体だ。
飛行機と言うより船のイメージ。
イタリアとアフリカを結ぶ地中海空路に旅客用として使われたり、
軍用としても使われていたようだ。
左右の挺内には、各5、6人の乗客が乗れるそうだ。
750馬力エンジン、イソッタを2基搭載。
165MPH
滑走路が完備されていないこの時代は、
飛行挺全盛の時代なのだ。