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GeeBee R-2 Super Sportster
1932年にアメリカのGranville Brothers Aircraft Companyで作られました。
Granville 兄弟他数人でこのGeeBeeシリーズ(全部で4機種位あったようです)を作ったそうです。
Granville Brothersの頭文字GとBをとってGeeBee(ジービー)にしたそうです。
エアーレースで優勝するために速く飛ぶように作られた飛行機なので、
大きなエンジンが載っていてずんぐりした形ですが、なかなか可愛いスタイルですね。
エアーレースとは、
スピードを競う飛行機のレースです。
日本ではなじみがありませんが、飛行機王国のアメリカでは今でもエアーレースが行われています。
さて、ちょっと詳しい説明をしましょう。
エンジンは
R-985ci Pratt&Whitney(プラット アンド ホイットニー)というエンジンを使っています。
出力は535hp(馬力)。
GeeBeeにはR-1という機体もあります。
R-1は、形はR-2とほとんど同じですが、
R-2はクロスカントリーレース用で、
比較的燃費をよくして、燃料をたくさん積んで速く長距離を飛べるのに対し、
R-1はパイロンレース用(同じコースを回るレース)なので、
大出力エンジンを載せています。
R-1のエンジン出力は800hp。 R-2より大出力ですね。
搭載燃料は160gal(ガロン、約600リットル)。 R-2は302galだそうです。
スピードは296MPH (時速296マイル、時速470km位)。
日本の空でよく見るセスナのような小型機は4人乗りで100hp位、
スピードは130MPH位だから、一人乗りのGeeBeeがとてもパワフルだったことがわかります。
クルマならF1レーシングカーのようなものでしょう。
機体にダイスの絵が描いてありますが、
これはダイスゲームのラッキーナンバーで、
レースに勝つ幸運を呼ぶために描いたそうです。
なかなか勝負運のよさそうな縁起物の機体ですね。
そういえば、なんとなくダルマに似ていますね。
最後に、
オリジナルの機体は
アメリカのNew England Air Museum(航空博物館)にあるそうです。
オリジナルとは別に、
レプリカ(ちゃんと飛ぶ複製の機体)が1機作られており、
アメリカのAir Showで見ることができるそうです。